英検1級と準1級の違い〜ライティング編〜

ダブル受験の得点比較

早速、私のライティングの得点表を見てください。

1級 準1級
内容 6/8 4/4
構成 6/8 4/4
語彙 4/8 4/4
文法 6/8 3/4

準1級はほぼ満点なのにも関わらず、1級は半分ちょっと(6割)といったところです。
満点の項目はありません。

同じ人(私)が同じ日に書いた英作文なのに、級によって得点率にかなり違いが出てきてしまうんですね。
これは採点基準が違うということを示しているんですね。

今回の結果を踏まえ、2つの級の採点基準の違いを考えていきます。

採点基準の違い(仮説)

キーワードを自分で考える

いきなり最大の難所です。
準1級では使わなければならないキーワードが問題文で指定されます。<例>
2016年度第3回なら、unemploymentの問題について
Cost, Job training, Motivation to work, Poverty
の4つのキーワードが与えられ、この中から2つを使えばOKです。

しかし、1級ではそのような指示はありません。
一見「自由に書いて良い」と解釈できそうですが、そういうことではないようです。
キーワードも自分で考えて書いてね、ということなんです。

実際、私は英作文対策をしなかったので試験本番では良いワードが浮かばず、良い作文ができませんでした。
(文章の論理性には問題なかったと思います)
「語彙」が4/8しか得点できなかったので、キーワードに2点分くらい配点があるのだと考えています。

また、適切なキーワードを考えつくことができると、自動的に良い内容が書けるようになってくると思います。
すなわち、キーワードと内容は連動していると言えます。
つまり、「内容」の2点分もキーワードを攻略すれば良いと考えられます。


作文で使った単語の数

英検の問題文では単語数を幅で指定されます。
1級:200〜240語
準1級:120〜150語

私が受けたときは、準1級は149語、1級は200ギリギリになりました。
これがかなり得点に響いていると考えられます。
下限ギリギリに足りる数に合わせるよりも、上限マックスまで書いたほうが好印象なのは間違いないでしょう。
内容がぎゅっと凝縮されているような気がしますよね。
(無意味な文で単語数を稼ぐのは違います)

ですので「上限マックスまで書く」ことであと2点分くらい上げられるはずです。
これは「構成」の項目でしょうか。


単語のバリエーション

私はどちらの級でも I think〜を多用してしまいました。
準1級はそれでも問題無かったようですが、1級では減点されているようです。
considerなどthinkの類義語を使ったり、In my opinion といった別の言い方も登場させるべきでした。
英語のできる人ならそれくらい使いこなせるでしょうし、英語力アピールが足りなかったという見方もできます。

これは「語彙」で2点分くらいありそうです。


文法のバリエーション

先出の単語と同様、文法も色々な用法で書いた方が高得点になるはずです。
恥ずかしながら
I think 〜. Therefore it should be 〜.
のように味気ない文ばかり書いてしまいました。

模範解答には No matter how 〜という表現が登場していて、おおー!となりました。
これくらい参考書を見ないで書けないとやっぱりダメなんでしょうね。

ですので、様々な文法を使えることに対して「文法」も2点分くらい配点があるのでしょう。


まとめ

適切なキーワード:語彙2点、内容2点
単語数:構成2点
単語のバリエーション:語彙2点
文法のバリエーション:文法2点

これで満点に届きます。
では具体的にどのように対策すれば良いのか?
それは各セクションに記事リンクを追加していきますので、読んでみてくださいね!


補足: そうはいっても6割得点できた理由

準1級で満点レベルの英作文は、1級では6割になってしまいます。

要するに私の英作文は「誤りは無いが中身も無い」文章なのです。
(自分で言ってて悲しいよう…)

特徴は以下の通りなので、どちらの級を受けるにしても、これらの要件を最低限として意識してみてくださいね。

○論理的ではある(内容)
 AならばCである。なぜなら、AならばB、BならばCだから。といった展開です。

○冠詞、三単現のs、単数複数は正確に(文法)
 時間のある限り見直しをし、aつけ忘れなどのケアレスミスを防止しましさょう。

○単語のスペルミスをなくす(単語)
 恥ずかしいことに、satisfiedが書けず、適当に書いたので1点減点されています。
 自信が無い単語はなるべく書かない方が良いですね。

○段落構成を守る(構成)
 Intioduction→Body複数→Conclusionという構成は必ず守りましょう。
 Bodyは1級なら3段落、準1級なら2段落です。


※この記事に書いたことは全て個人の憶測です。
鵜呑みにはされませんよう、ご注意ください。